春と秋は、サイクルトレイン四万十号で列車と自転車の旅
サイクルトレイン四万十号とは、愛媛県、高知県、宇和島市、松野町松丸、鬼北町近永、四万十市及び四万十町等により構成された予土県境地域連携実行委員会が主催するもので、JR四国と共に予土線で車内にそのまま自転車を持ち込める電車のことです。
春と秋のサイクリングにはベストなシーズンの土、日、祝日にのみ運行されるもので、自転車と共に電車に乗りながら、各駅の名所を自転車で観光ができるようになっています。
サイクルトレイン四万十号では、自転車の持ち込み料は無料で、乗車券のみで乗車することができます。上りは、宇和島駅を9時39分に出発し、務田駅、近永駅、松丸駅、江川崎駅、土佐大正駅、家地川駅、窪川駅に11時47分到着、下りは窪川駅を13時20発となっています。
宇和島駅には、宇和島藩七代藩主伊達宗紀がいんきょの場所として建造した庭園の天赦園があります。4月の藤の花と6月の花菖蒲が見どころとなっています。
鬼北町近永駅には、道の駅「広見森の三角ぼうし」にある鬼のモニュメントがあります。前身が真っ赤で、大きな角にむき出した牙、威嚇するような目つきは鬼の怖さが十分のモニュメントで、広見森の三角ぼうしでしか見られない巨大な像となっています。また、鬼北町近永には、歴史民俗資料館、茅葺き民家の明星草庵、農民たちを救った武左衛門の偉業を語り継ぐ武左衛門一揆記念館などがあります。
松野町松丸駅では、足摺宇和海国立自然公園内の滑床渓谷があり、秋にはとてもきれいな紅葉を見ることができます。自転車を置いて、登山コースを散策すると、雄大な雪輪の滝を見ることもできます。松野町松丸にはほかにも、中世ジュラ紀の四万十層群が分布した巨大な岩の渓谷を見ることができる天ケ滝公園もあります。
また、江川崎駅では、四万十川の情報がたくさんのカヌー館、家地川駅では、全国のホビーやフィギュア愛好家の聖地といわれる海洋堂ホビー館などがあります。
サイクルトレイン四万十号に乗って、自転車と共に四万十の魅力にふれてみませんか。